【Officer】Development Process

今回は、ART PIECE BAG-06【Officer】について深掘りしていきます。

1940年頃、U.S.Navy(アメリカ海軍)で使用されていたL.L.Bean製のDocument Bagがデザインベースになっております。

まずはそのデザインベースとなった、所有しているヴィンテージの個体にフォーカスします。

厳密に言えば、アメリカ海軍将校(士官)が書類等を入れて使用していたバッグになります。

素材はキャンバス地となっており、ハンドル・外周の革巻き・サイドのDカンの付け根はレザーで作られております。

ヴィンテージバッグの中では実用性も兼ね備えている方で、私自身も歴史背景は勿論、物としてもとても好きなバッグです。

更にこちらの個体は、Dカン部分にネームタグが付いており、当時の使用者の情報がしっかりと読み取れます。

内容からするとこのバッグは、
オクラホマ州にある海軍航空基地ショーニーに所属する海軍少尉のG・ラルフ・レディックさんが使用していた個体ということになります。

オクラホマ州にあった「NAS Shawnee(ショーニー海軍航空基地)」は、第二次世界大戦中の1943年に開設され、終戦直後に閉鎖された、主にパイロットの基礎飛行訓練を行っていた基地です。

この情報から推測すると、
このバッグの持ち主である「レディック少尉」は、WWII期にこの基地で飛行訓練を受けていた若きパイロット候補生、あるいは新任のパイロットで、飛行計画書や教本などを入れて基地内を持ち歩いていた情景を想起させます。

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そんなロマンのあるOfficer BagをベースにLWBなりのストーリーを元に構築したプロダクトがART PIECE BAG-06【Officer】になります。

1940年代、アメリカ海軍からLWBが要請を受ける——。
「航空隊の将校が持つキャンバス製のOfficer Bagを、より堅牢で、より品格のある『オールレザー仕様』で製作せよ」

このバッグは、そんな架空の歴史的背景から着想を得たプロジェクトです。
当時の官給品には存在しなかったオールレザーのOfficer Bagを「実在したかもしれないアートピース」として具現化しました。

勿論、オールレザーで製作するにあたり細かい部分も合わせれば無数のブラッシュアップがあります。

全体のサイズは一回り小さくし、縫製は勿論ART PIECE BAGの理念に基づき総手縫いで仕立てております。

ライニングはディアスキンのフルライニング仕様。
こちらの個体はライニングをTurkmen Redのディアスキンで仕上げております。

ジッパーで開閉する仕様の為、閉めている状態では全く中身が見えないので、この様に遊び心でライニングに差し色を入れるのもおもしろいですね。

ジッパーはヴィンテージと同型である扇型の引き手に、コットンテープ、コの字留めの仕様となっており、「シングルジッパー」と「ダブルジッパー(センター留め仕様)」のいずれかをお選びいただけます。

「シングルジッパー」はヴィンテージと同様の仕様となっており、「ダブルジッパー(センター留め仕様)」は所有する40s AVIATOR KIT BAGのディテールを採用しております。

(40s AVIATOR KIT BAG)

サイドのDカンにショルダーストラップを取り付けることでショルダーバッグとしても使用可能です。

あくまでもスタイルとしてはハンドバッグがメインのプロダクトになりますので、自転車やバイクの乗車時に一時的な感覚で使用出来るようにしております。

私自身も移動は基本的にバイクが多いので、バイクで目的地に着いたらショルダーストラップを外し、丸めてバッグに収納して使用しています。

標準仕様でサイドのDカンは付いておりますが、不要の場合は無しでも製作可能です。
個人的にはあってもいいかなと思います。

底鋲にはヴィンテージデザインを落とし込み、オリジナルで製作した真鍮無垢の底鋲を採用しております。

ヴィンテージOfficer Bagの底鋲は鉄製で、外側に出るパーツ自体が2つのパーツから構成されており、本体に貫通させた2本の足を折って留める作りとなっているのですが、折った爪の部分が内側の底面に露出してしまうのが難点です。

LWBでは打ち込み式を採用し、内側底面に付くパーツをライニングと同素材のディアスキンで包み、取り付けしております。

前面の刻印は、所有している「40s N-1 Deck Jacket」のステンシルを刻印として採用しました。

サイズ感、レザーとのバランス、歴史背景的にも良い仕上がりになったと思います。

また、同書体で「L.W.B.」刻印も製作しました。
「U.S.N.」、「L.W.B.」のいずれかをお選びいただけます。

ハンドル部分に関しましては、紐やプラスチックの芯材ではなく、牛革の芯を使用しております。

革芯で作られたハンドルは可塑性を妨げることなく、使い込むほど手に馴染みます。

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ART PIECE BAG-06【Officer】の解説は以上になります。
ものづくりのプロセスの部分が少しでも伝わっていたら幸いです。

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ART PIECE BAG-06【Officer】