
最近、ウォレットをご検討中のお客様から、
仕様についてのご相談をよく頂きます。
LWBでは、ウォレットのモデルに加え、
標準でお選び頂ける部分が豊富なので、
細部の仕様で悩まれる方が多いようです。
この悩む時間も、楽しみの一つにして頂けているのではないでしょうか。
TRUCKER WALLETのオプションの例でいうと、
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革色/Leather Color
鹿紐色/Deerskin Strap Color
糸色/Thread Color
金具/Metal Fittings
ジッパースライダーカラー/Zipper Slider Color
ジッパーテープカラー/Zipper Tape Color
刻印/Engrave
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この様に、最早セミオーダーメイドのような
受注形態となっております。
一度、一通り目を通して、大枠のイメージを掴んで頂くことが大前提となりますが、その上で疑問や悩みがありましたら、お気軽にお電話かメールを頂けたらと思います。
勿論、店舗にご来店いただけるのであれば、それが一番です。
お客様のご希望を聞いた上で、
ベストなバランスになる提案をさせていただきます。
BLOG
LWBで製作する【WALLET】【TRUCKER WALLET】【ART PIECE BAG】には、
・Mfg Date(製造年月日)
・Ser. No.(製造番号)
が入ります。
【TRUCKER WALLET】
TRUCKER WALLETの場合、札入れ裏面にスタンプが押され、左下の数字が
Mfg Date(月/日/年) 、右下の数字がSer. No.(製造番号) となります。
こちらのスタンプがLWBメイドである証となりますので、スタンプの位置変更や、ご希望のナンバーでの製作はお受けしておりません。
お客様には、使用期間を認識できることで、経年変化を楽しむ一つの要素にして頂けたらと考えております。
我々としても、こういった要素を取り入れたプロダクツを世に生み出せることに、感謝とロマンを感じております。
今の時代とは逆行した、手作業による“All Hand Made“のものづくり。
このような手仕事を突き詰めていけるのは、LWB製品をオーダーし、ご愛用頂いているお客様をはじめ、Instagramをフォローしてくださっている皆様の支えがあってのことです。
大量生産には決して真似出来ず、ましてや世に残るものであり、それに伴ったクオリティーでなければ全く意味を成さないでしょう。
我々には、それが出来ます。
LWBにしか成し得ないものづくりをこの先もひたすら貫きます。

LWBでは、フルベジタブルタンニン鞣しの牛革を使用しております。
私自身、ものづくりを始める前から革という素材がとても好きで、今までに様々な革製品に触れてきましたが、その中でも、長い年月をかけて歴史が刻まれ、かけがえのない相棒に育っていくような感覚をより強く感じたのは圧倒的に牛革でした。
LWBのコンセプトには
・寄り添い続ける革製品
・永く在り続けるもの
・歴史が刻まれいくもの
という言葉がありますが、正にこの言葉を象徴するようなマテリアルになります。
ただ、当然ですが、牛革であれば何でもいいというわけではありません。
鞣し方や加工、仕上げによって、革質や経年変化が大きく変わってきます。
LWBで使用する牛革は、複数のタンニン剤で鞣され、油分を十分に含ませた後に独自の処方を施すことで、密度の高いコシのある革でありながら、しなやかさを併せ持つ、唯一無二の皮革へと仕上がります。
さらに、使用する部位においても、最高級部位であるベンズのみを贅沢に厳選し、製品に仕立てております。
また、タンニン鞣しの鞣し方の種類として、ピット槽鞣しとドラム鞣しがありますが、LWBで使用する皮革はピット槽鞣しの牛革となります。
世の中の殆どのタンニンレザーは、タイコと呼ばれる大きな樽型洗濯機のような機械装置によるドラム鞣しとなります。
タンニンが浸透するスピードが早く、生産効率、コストパフォーマンスに優れた鞣し方ではありますが、繊維が崩れる為コシのない仕上がりになるのが特徴です。
対してピット槽で鞣された皮革は、長時間をかけてじっくりタンニンを浸透させる為、繊維の詰まった丈夫な革に仕上がります。
ピット槽鞣しができるタンナーは、日本でも数社のみとなります。
前回に引き続き、トラッカーウォレットのジッパー周りについて書きます。
既にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、LWBが展開するトラッカーウォレットは、モデルによってジッパーの閉める向きが異なります。
TRUCKER WALLET-01、-03 → 正面から見て引手が右側
TRUCKER WALLET-02、-04、-00、-05 → 正面から見て引手が左側
※TRUCKER WALLET-00、-05は、2024年6月29日(土) 受注開始
当然ですが、それには意味があります。
簡潔に言うと、
ウォレットをバックポケットに入れた時、引き手が下側(体重が1番かかる位置)にならないようにし、不必要なダメージを避ける為です。
勿論、ジッパーの形状によってもダメージは違いますし、そもそも使い方によっては関係のないことです。
ただ我々としては、ウォレットをバックポケットに入れて使用することを前提としており、
ジッパーの形状に関しても、1940年代のヴィンテージジッパーをベースとした物(コの字留め+小型のベル型スライダー+コットンテープ)を採用しておりますので、影響のある部分となります。
その為、細かい部分ではありますが、LWBで大切している ”隠れたギミック” の一つとなっております。
どちらの向きが使い易いかに関しては、慣れればどちらも変わらない というのが、両方の向きを実際に使った私の答えです。
今回は目には見えない部分、お客様からすると普段あまり意識しないと思われる製作面のお話しになります。
トラッカーウォレットのジッパー周り(コインポケット部分)についてです。

以前、この辺りのことをお客様に説明する機会があり、とても嬉しい反応を頂けたので書きます。
まず、ジッパーテープですが、基本的にポリエステルテープとコットンテープの2種類の素材があります。
●ポリエステル

【メリット】
・コットンテープより耐久性に優れる
・テープの端を焼いて処理できる(製作面のメリット)
・コットンテープと比較してコストが安い
【デメリット】
・化学繊維特有の人工感があり、経年変化をするタンニン鞣しの革との相性が良くない。革が経年変化していくとより浮いて見える。(個人的見解)
●コットン

【メリット】
・天然繊維特有の落ち着いた色味、素材感、質感
・使用につれ、テープカラーがフェードし、自然な経年変化を楽しめる。
・タンニン鞣しの革との相性が良い。
【デメリット】
・ポリエステルと比較して、耐久性がやや劣る(脆いということではない)
・ポリエステルと比較して、コストが高い
※一部、メリット デメリットが表裏一体の部分もあると思いますが、あくまでLWBのものづくりに落とし込んだ場合の考えになります。
こういったそれぞれの特性を考慮し、LWBではコットンテープを採用しております。
ただ、LWBのコンセプト LWBのものづくりについて にもある通り、長年の使用を想定している為、リペアは極力少なければ少ないほど良いと考えております。
”修理が出来ること”を前提としたのづくりであって、”修理が発生すること”を前提としたものづくりではない。といった感じです。
そこで、コットンテープを使用するうえで、製作工程にある工夫をしております。
通常、製作効率を意識した場合、革にジッパーを貼り付けた後に縫い穴を開けていきますが、LWBではジッパーを貼り付ける前に縫い穴を開けます。
具体的にどの様な違いがあるかというと、前者の場合、テープ部分を菱ギリ(縫い穴を開ける道具)で刺す形になるので繊維が切れている状態です。
後者の場合、テープ部分は縫い針の穴のみになるので、繊維が切れるというよりかは繊維の隙間を通っている形になります。
勿論、後者の工程の方が生産性は劣りますが、我々のAll Hand Madeによる、極少量生産ならではのものづくりと言えます。
短期間の使用では大きな違いはありませんが、長年使用し続けた時に、違いが出てくると考えております。
また、LWBでは部位によって縫い糸の太さを調節しており、こちらのコインポケット部分は細めの糸を使用しております。
以前、TRUCKER WALLET-01の製作動画をYouTubeにupしております。
革の切り出しから完成まで撮影しており、勿論、今回書いた工程も含まれますので、是非お時間のある時にチェックしてみてください。

最早説明不用なus mail bag
ヴィンテージのレザーバッグと聞くと真っ先にこのバッグが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
ART PIECE BAGの2作目として、いくつかデザインベースを検討しておりますが、こちらが現状での最有力候補となっております。
LWBとしてどのように表現するか、
細部をどのように落とし込むか、
このあたりのバランスや大枠の思考は完了しており、後は試作しながらそこまで持っていく段階です。
試作毎に、実際に使用してテストする期間がある為、こちらも発表はまだまだ先になりますが楽しみにして頂けたらと思います!
TRUCKER WALLETのウォレットチェーンの取り付け箇所は、モデル別に2パターンございます。
【TRUCKER WALLET-01】【TRUCKER WALLET-03】 → ハトメ&小判カン
【TRUCKER WALLET-02】【TRUCKER WALLET-04】 → ディアスキンストラップ
TRUCKER WALLETの詳細はこちらをご覧ください。【TRUCKER WALLET】
長年の使用によって、より魅力的な経年変化をすることを想定して、それぞれの仕様を採用しております。
TRUCKER WALLET-02、04は構造上、ウォレットチェーンの取り付け箇所が屈折部分になります。

この取り付け箇所でハトメを付けてしまうと、長年の使用で革の裂けが発生しやすくなります。
その為LWBでは、革の耐久性を考慮し、タンニン鞣しのディアスキンストラップを採用しております。
TRUCKER WALLET-01、-03では、取り付け位置が屈折部分ではない為、ハトメ&小判カンの組み合わせになります。

LWBでは、染色を施していないNaturalの他に、染料による手染めを施した5種類のカラーを展開しております。
大枠は下記のページで、それぞれのカラーについて説明を記載しておりますのでそちらをご覧ください。
【Leather & Thread Color Sample】
今回はその中でも、お客様によくご質問を頂く”Over-Dyed Black”と”Rude Black”について深掘りしていきます。
【Over-Dyed Black】
ブラウンに染めた後にブラックを染め重ねることで、数ヶ月の使用で赤茶に移り変わっていく経年変化を狙い、意識して染色しています。
もちろん天然皮革の性質上、全てが狙い通りになるはずがなく、多少のブレがありますが、そういった不確定要素も含めてLWBが提案する“Over-Dyed Black“となります。
空気のあたり具合や、湿度、部位によってブラウンとブラックが入り交じった濃淡のある経年変化をします。
【Rude Black】
ブラック染料のみを使用し、極力ブラックカラーで在り続けることを狙って染色しております。
単純に黒く染めるだけだと思われがちですが、タンニンと油分をしっかりと含んだ革を染料のみでブラックと呼べるレベルまで染めることは難題です。
研究を重ね、工夫をし、納得のいくブラック“RudeBlack“を開発しました。
元々、タンニン鞣しの皮革(天然皮革)の性質上、不確定要素を含んだ素材となり、さらに染料のみのブラックとなりますので、部位等にもよりますが、使用するにつれて少しずつ色の移り変わりもお楽しみいただけます。
上記のような染め分けをすることで、異なる2種類の”Black”を表現しております。


写真1枚目右 : 1950’s France P.T.T. Waist Bag
写真1枚目左 : ART PIECE BAG 【Cheval】 (約6ヶ月使用)
マチの上部、両サイドにバックル留めのストラップが付きます。
デザインとしても目を引くディテールですが、マチの伸びや、潰れによる型崩れの防止、マチ幅を調節する機能があります。
しかし、マチ幅の調節に関しては、そこまで実用的ではなく、実際に当時もあまり活用されていなかったようです。
手元にあるヴィンテージバッグ (P.T.T.)や、今までに確認したことのある全ての個体が、同じく中央のピン穴(1番スタンダードな位置)で留められていることから、そう推測出来ます。
バッグ自体の厚みも、使用するにつれ程良く馴染み、自然と薄くなってきますし、マチを絞って薄くするメリットがあまり感じられないことから、デザイン面と型崩れの防止、そして強度を高める役割がメインであると考えています。
私がこのヴィンテージバッグのディテールを、Chevalに落とし込む上で特に大切にしていた部分が、使用によりマチが潰れてきた際のシルエットです。
正面から見た時に、サイドストラップ部分が、被せから張り出しているそのシルエットがとても魅力的に映りました。
言語化するのがとても難しいのですが、この形状美は、前の投稿でも書いている”縁革巻き “の部分と、サイドストラップの部分が大きく影響していると感じます。
デザイン先行のつくりではなく、機能や実用面を先行した結果、絶妙なバランスを保ち、一つのデザインとなっていることがわかります。
個人的に、衣類でもそうですが、バッグ等の革製品でも
vintage、 antiqueと呼ばれる古いモノ達は感覚的に魅力を感じる個体が多い印象です。
その理由を考えると、今回フォーカスしたサイドストラップの様に、機能や実用面先行でプロダクトを構築し、その結果デザインとなっている、そういったものづくりに対するマインド自体が一つの大きな要因ではないかと思います。
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少し脱線する所もありましたが、今回で【PTT & Cheval】の投稿は終わりです。
Chevalの詳細はPRODUCTSページからご確認いただけます。
店舗の方では、実物を見て触れて頂けますのでご検討中の方は是非ご来店ください。



写真1枚目左 : 1950’s France P.T.T. Waist Bag
写真1枚目右 : ART PIECE BAG 【Cheval】(約6ヶ月使用)
ヴィンテージは裏地等は付いておらず、革の床面がそのまま見える状態です。
これはこのバッグが特別というよりは、生産国やバッグの種類関係なく、この年代辺りのヴィンテージレザーバッグであれば、寧ろ当然な仕様です。
今回Chevalで表現したかったのはタンニン轢しの革の特性を最大限活かした、唯一無二であり、最高峰のショルダーバ
ッグ。
その為、Chevalでは、ライニングにタンニン鞣しのディアスキン(鹿革)を採用しております。
被せ部分から、3箇所の各ポケット内部に至るまで、革張りを施した”フルライニング仕様”となっております。
革の断面が露出する通常のバッグであれば、この仕様は成り立ちません。
無理矢理落とし込んでも、全く性質の異なる素材同士が張り合わされた状態がバッグの輪郭となる訳なので、個人的には論外です。
ただ、前回の投稿で解説した、革の断面に縁革巻き(パイピング)を施した、この仕様である故に成立します。
デザインベースとした当時のヴィンテージバッグ (P.T.T.)で採用されているスペシャルな仕様を活かし、それをさらにスペシャルにし、Chevalに落とし込んだ、といった感じです。
デザインをする上で、足し算、引き算で考えますが、この部分は掛け算なイメージです。
盛り込めば盛り込むほどバランスをとるのは非常に難しくなりますが、そのポテンシャルをこのヴィンテージバッグは持っていました。
傷が付きやすいデリケートな物や、ウール等の床面と擦れて毛羽立ってしまう衣類等を収納するとなると話は変わりますが、ライニングが付かない物でも使用する上で問題はございません。
現代においても、タンニン鞣しの革を使用し、革の特性を活かしたものづくりをされているブランドでは、ライニングを付けない所も多いです。
しかし、実際に Chevalの実物を見て触れていただくと格別に感じられるかと思います。
他にも、内装のギミックとして、所有者ネーム・シリアル&製造年月日のナンバリング・ART PIECE BAGロゴが焼印or箔押しで入ります。