素材 / マテリアルについて


LWBでは、フルベジタブルタンニン鞣しの牛革を使用しております。

私自身、ものづくりを始める前から革という素材がとても好きで、今までに様々な革製品に触れてきましたが、その中でも、長い年月をかけて歴史が刻まれ、かけがえのない相棒に育っていくような感覚をより強く感じたのは圧倒的に牛革でした。

LWBのコンセプトには
・寄り添い続ける革製品
・永く在り続けるもの
・歴史が刻まれいくもの
という言葉がありますが、正にこの言葉を象徴するようなマテリアルになります。

ただ、当然ですが、牛革であれば何でもいいというわけではありません。
鞣し方や加工、仕上げによって、革質や経年変化が大きく変わってきます。

LWBで使用する牛革は、複数のタンニン剤で鞣され、油分を十分に含ませた後に独自の処方を施すことで、密度の高いコシのある革でありながら、しなやかさを併せ持つ、唯一無二の皮革へと仕上がります。

さらに、使用する部位においても、最高級部位であるベンズのみを贅沢に厳選し、製品に仕立てております。

また、タンニン鞣しの鞣し方の種類として、ピット槽鞣しとドラム鞣しがありますが、LWBで使用する皮革はピット槽鞣しの牛革となります。

世の中の殆どのタンニンレザーは、タイコと呼ばれる大きな樽型洗濯機のような機械装置によるドラム鞣しとなります。
タンニンが浸透するスピードが早く、生産効率、コストパフォーマンスに優れた鞣し方ではありますが、繊維が崩れる為コシのない仕上がりになるのが特徴です。

対してピット槽で鞣された皮革は、長時間をかけてじっくりタンニンを浸透させる為、繊維の詰まった丈夫な革に仕上がります。
ピット槽鞣しができるタンナーは、日本でも数社のみとなります。