【PTT & Cheval】 ① History




Cheval(シュヴァル)をリリースしてから大変嬉しいお言葉や反響を多数いただいております。
ありがとうございます。

Chevalを構築するにあたってデザインベースとしたヴィンテージバッグがあります。

YouTube等で少し触れていますが、細かいディテールまでは紹介出来ておりませんでした。

元ネタのディテールを知っていただくことで、Chevalの魅力をより感じてもらえたらと思い、今回はデザインベースとなったヴィンテージバッグの歴史や大枠のディテールの部分にフォーカスして、解説していきます。
(長くなりそうなので、何投稿かに分けます)

写真1枚目右 :1950’s France PTT Waist Bag
写真1枚目左 : ART PIECE BAG 【Cheval】(約6ヶ月使用)

1950年代頃、フランスの郵便局員の方が使用していたウエストバッグがデザインベースとなっております。(写真1枚目右)

現フランス郵便局は LA POSTEですが、こちらは前身となるP.T.T.(Les Postes, Telegraphes et Telephones)刻印が入る個体です。

この刻印が入る物で箱型の個体を見たことがある方は結構多いかと思います。

対して、今回デザインベースとした個体は少し丸みを帯びた形状をしている特殊な仕様で、ヴィンテージ市場でも球数が圧倒的に少ない個体になります。

手間のかかる作りを見ると納得ですが、当時の生産期間も短く、生産数も少なかったのではないでしょうか。

私自身、ヴィンテージを3つ所有しておりますが、当時の使用状況や保存環境によってそれぞれが違った形状、表情になっていることが見て取れ、革の可塑性が活きるつくりとなっていることがわかります。(写真2枚目)

デザイン性は勿論、そういった歴史的な側面からも魅力を感じ、デザインベースにすることを決めたのですが、実際には私自身がこのバッグに魅了されてしまい、気付いた時には既に「自分ならどう表現するか」を思考していました。

そしてLWB流に構築しブラッシュアップしたものがARTPIECE BAG 【Cheval】となります。(写真1枚目左)

次の投稿からは各ディテールにフォーカスして、VintageとChevalを比較しながら解説していきます。